Windows用のキーボード選択に失敗したのと、買換メモを考慮しながら新しいキーボードを買い足した話

 先日の記事から結局Windowsの環境を整えることになり、とりあえず凌ぐためにキーボードを買い足したのですが、それが大失敗だったのでメモとして残しておきます。





 買ったものはMK235。マウスとキーボードがセットになっているもの。ビックカメラにてポイントを消費して1000円未満で買いました。
 マウスは以前使っていたm570tがあるので、キーボードだけ使うことにしたのですが、いかんせんペアリングが全く反応しない。よく見てみるとMK235は、Unifyingに対応していないという罠。



 そんなわけで別々のレシーバーを差し込んでいるという、あまりにもおそまつな状態に。一つのレシーバーで複数のデバイスを利用できるという利点をまーったく活かせないという失態にしょんぼりしてます。

 また、実際にキーボードを使ってみると、キーとキーの間に隙間がないため、何かと打ち間違えたり、もしくは他のキーと一緒に押してしまったりと散々な結果に。今までキートップがメンブレンや静電容量無接点方式のように、凹凸があるものを使い続けてきたをことによる弊害にも思えますが、今の自分にはまったく合いません。ここまでだと「キチンとしたものを早く買い変えなさい」という声が聞こえてくるようです。


○必要な要素をメモ書き



 ということで、次に買うものの考案として、私的メモをまとめておきます。

・フルサイズ、もしくはテンキーなしを導入するか否か


 ゲームをやるようになったこと、Blenderを使うことになったので、ファンクションキーだけでなく、テンキーも必須になってきました。尚且つゲームによってはHomeキーなども使うことが増えたので、やはりフルサイズでキーが独立していた方が良いーーとは思うんですけども、以前使っていたFILCOのMajestouch2フルキー黒軸では、やはり大きすぎたと感じていたので微妙なところ。実際現時点での運用における机上の配置をみると、トラックボールを使うのにフルサイズではテンキーの幅分が邪魔になるのと、ホームポジションが左側に寄るのが気になります。

 個人的にBlenderでは左側にテンキーがある方が落ち着くので、いっそのことテンキーは別途に用意して、今まで通りの使い方でもいいのかも。
 救いなのはWindowsでのみ使うことにしたので、Mac対応のことは考えなくていいということ。この時にも感じてましたが、Macによる縛りは本当に辛いものです。

・キー配列について


 出来れば標準配列かつ、使い慣れているUSキーボードが。けど文字入力が主な用途ではないのと、WindowsでUSキーボードを使うのは結構不便だと感じることが多いので、JISキーボードで妥協してもいいかも。
それでもやっぱり欲しいと思うのは

  1. スペースキーはある程度長さが欲しい
  2. Aキーの隣はCapsLockキーではなくCtrlキーがいい(MacとHHKBと同じ仕様。UNIX由来のものらしい)
  3. Nキーロールオーバー

と、これら三つ。2に関しては標準配列から離れてしまいますが、やはり使い慣れている配列がそれなのです。Macが身体に染みついてる故のものなので、

 3について少し述べておくと、USB接続のキーボードは同時入力の際、同時押しできるキー数が決まっていて、複数キーを同時入力することが多いゲームでは不便だったりします。最近Beat Beat RevolutionというWebゲームをやってみて、わりとキーボードでも音ゲーが遊べるものだなと再認識したところでもあったので、この先のことを考慮するとあった方がいい、という結論です。
 それに対応しているキーボードはゲーミングキーボードだったり、REALFORCEシリーズといった、高価なものになってしまうのが難点でもありますが、REALFORCEなら耐久性もあるので長期間使うことを前提にすれば元がとれますし、ゲーミングキーボードならキーカスタムによるマクロがあるので、作業するのに効率化を図ることも可能です。


・メカニカルか静電容量無接点方式か


 今までMajestouch MINILA Air 青軸、Majestouch2フルキー黒軸、メーカー不明ALPS簡易軸、HHKBPro2という流れで買い換えているのですが、一度静電容量無接点方式に触れてしまうと、その打鍵感から戻ることが出来ないのが正直なところです。

 ただWindowsで執筆作業をする予定がないのと、今はpomeraのDM200が主になっているので、そこまで考える必要はないようにも思えます。となると、メカニカルスイッチなら軽い赤軸か茶軸がいいかと思いました。青軸のカチッという感触も捨てがたいですが、キーが反応するまでの押下圧が重くなるため、腱鞘炎が再発する可能性大なので除外します。あと早朝に作業することもあるので、出来れば静音の方がいい、というのもあります。

 静電容量無接点方式ならば今まで使っているHHKBの押下圧は45gですが、ゲームでの誤操作のことを考えると、同じぐらいでも良いかもしれません。コミケの原稿を執筆するのに何度も腱鞘炎となっていますが、上記通り、執筆作業をするつもりはないので、あまり考えないようにします。

・ヨドバシにて触ってきた感想


 3/4にmineoのエントリーパッケージを買うついでにキーボードを触ってきました。REALFORCEシリーズとメカニカルキーボードを主に、ゲーミングキーボードも触ってきました。そこでハッキリしたのは、メカニカルキーボード、ゲーミングキーボードは除外、という結論に。
そしてREALFORCEでも旧型も除外ということ。スペースキーが短いのがどうしてもしっくりこないので、変換キーなどを押してしまいそうになるのがどうも合いません。

 それとここでどうしてもCtrlキーがAキー隣にあるものはないということに気付きました。REALFORCEならDIPスイッチによって一部キーアサインを切り替えることも出来ますし、もちろん他のキーボードでもアプリを用いて変更しても良いのですが、後者はPCの環境に依存してしまうのは少し避けたいところ。MacでBootCampしていた頃にAppleのキーボード配列を適用するソフトを導入しましたが、再起動すると不安定だったりしたので、あまり役に立たなかった面があったのです。


○そんな中、これはすごいぞと候補に挙がったNiz



 中国産のTopre cloneというコピー商品のようですが、これも静電容量無接点方式のキーボードの一つで、配布されているプログラムを使えば、キーアサインの変更、何ならマクロも組めるというトンデモナイキーボードがあることを知りました。他サイトの記事で参考にした記事はこれこれです。Cherry軸のキートップが使えるというのは静電容量無接点方式では他にない仕様なので、ここも大きなプラス点です。

 それならばと早速Amazonでポチり。丁度在庫が日本にあったようで、注文して次の日には届きました。


 それがこれになります。購入したのは87キーとなるテンキーレスで、バッテリーを内蔵しない有線タイプを選びました。そもそも無線で使うつもりはなかったのと、長期的な使用を考えると劣化する要素となりそうなものは排除したかったのが主な理由です。

 パッケージに貼り付けてあるQRコードを読み込むと、リンク先はDropboxでした。取りあえずDLしてマニュアルなども解凍して照らし合わせながらちまちま設定してみました。ちなみになんですが、これもMac未対応のアプリなので、その点は注意です。



 大まかに設定の流れを書いておくと、ReadAllでキーボードの情報を読み込んでから、設定したいキーを変更します。一通り設定したらWriteKeysで適用になります。ちなみに自分のキーアサインは以下の通り。


  1. BackSpaceキーと\キーを入れ替え(HHKBと同じに)
  2. AppキーをCtrlキーに
  3. WinキーをAltキーに
  4. 左AltキーをCapsLockキーに


 何故4の通りにしたのかというと、アプリを経由しなくともFn+F8を押すと、CtrlキーとCapsLockキーが入れ替わる仕様のため。一度アプリ上で入れ替えてみたのですが、元左Altキーが変更上Ctrlキーになるべきところが、Capsキーになってしまう不具合?が。
なのでアプリでアサイン後、Fn+F8キーで入れ替えることでうまくいきました。一度USBを抜き差ししてもキーボード本体に記憶されるため、いちいちもう一度入力をしなくても大丈夫です。

 またアプリ上でアサインしたキーは通常時では適用されず、Fnキー+Pauseキーを押すことで、初めてアサインした設定で使用できます(オフィスモード、プログラムモードと切り替わる)。なので他人が触るときはその通常モードに戻せばいいので、友人らからぼくのPCを触るたびに「キーボードが特殊すぎて分からないんだけど……」と言われることはもうなくなるので一安心。

 打鍵感はクローンといえど、いつもHHKBを触ってきたぼくでも充分満足できる打ち心地です。とはいえHHKBの45gで慣れていたため、35gでは軽すぎると思うことが多々あります。例えば文字入力の際、"-"を打つつもりでも、小指が"O"も巻き込んで押してしまったりなど。感度はかなり良いので、確実に打ち込まないといけないのはちょっとストレスに感じます。まあ、ここは慣れでなんとかなるでしょうし、何度も記している通り、執筆には使わない予定なので問題ないと思います。

 また、付属のバネを入れることによって荷重を変えることができるので、どうしても合わない、となればそれを使わない手はないです。ちなみに付属のバネは+10g、つまりHHKBと同じ荷重にすることが可能です。



 ただバネを入れるとキーによってはバネ音が響く場合もあり、せっかくのスコスコとした静電容量無接点方式特有の心地よい音が損なわれるのにはどうにかしたいところ。それにしても、バネでこう悩むのは、何だか弐寺の専コンを自作したときのことを思い出しますね。



 ちなみにe-typingでの練習結果(バネなし35g)がこちらです。普段は380点ぐらいなので、充分な結果だと思います。


○自分の用途に上手く噛み合えばかなり満足できるキーボードでした



 自分が求めていたものがこのキーボードには詰まってました。USキーボードというだけで選択肢が減ってしまう中、本体にアサイン出来る仕様はどんなシチュエーションに対応できる汎用性の高さが窺えます。

 Amazonレビューにあった見た目のチープ感も、自分の中では思ったほどではなかったので、あとはキートップを換えるだけでもかなり印象が変わりそうです。換えたらまたここに追記したいと思います。


ー買った有線タイプはこちらー


ーBluetooth&有線タイプはこちらー