ゲーム レビュー

自律神経失調症改善のためにFit Boxingを始めた話


昼夜逆転生活によりどうしても眠れない夜が訪れたりして、悩まされていました。そういうときはいつも決まってダンスダンスレボリューション(以下DDR)で運動して、自律神経を整えていたのですが、如何せんゲーセンに行くにも置いてある場所が今のところ近くになく、片道約1時間半、500円ほど掛けなければ出来ません。「気軽に」というポイントがなくなってしまうため、あまり足を運ぶことはしませんでした。

もう一つ問題があって、糖質制限をして痩せすぎたことが原因で免疫力が低下し、それから皮膚の炎症に悩まされることが多々ありました。主に"汗あれ"です。汗をかくだけで皮膚が炎症を起こしてかゆくなるという厄介なものです。自律神経失調症で汗が多量に流れることもあるので、このコンボから悪化することも多々ありましたし、病院からもかゆみの根源は自律神経の乱れによるものだということで、ひどいときは自律神経を調える薬をもらっていました。

なので仮に近くにDDRを設置してある店があったとしても、汗によりかゆみを伴ってそのまま死ぬということになりかねないので、本当はやりたいところなのですが諦めざるを得ないという悲しみ。銭湯とかシャワールームがある場所なんてものは、快適田舎生活を送っている身としてはないわけです。

ならば以前のように家でやる、という選択肢もあるわけですが、今は祖母がいるため、あまり騒音(というより振動)を立てることも出来ないということがあります。尚かつ今まで設置していたDDRスペースは今では祖母の部屋なので、そもそも場所がないのです。なんてこったい。

○運動云々よりもわりと楽しそうだと思った

そんな中、Switchで発売されたFit Boxingは注目していました。


デモを観る限り、Joy-Conを用いてボクササイズをするんだなということは分かったものの、どれだけの運動量になるのかイメージ出来なかったので悩んでいたら、自分の好きな(というより唯一観ている)実況者の動画を見つけました。


ボルゾイ企画ーーという単語を出して分かる方、懐かしい響きですね。かつてニコニコ動画にて四人組でゲーム実況プレイをされていたふひ……イナババさんが、YouTubeにて動画をあげていたのを観たのがきっかけでした。

その中で「毎日やっている」というのが非常に気になっていました。イナババ氏の感性は自分とけっこー似ていると以前から兄弟間でも話題に上がっていましたし(自分でも感じていました。好きなキャラとか好きな作品とかほとんど一緒です)、かなりの日数を継続していたことから「続けられる理由と魅力があるに違いない」と思ったからです。

何より、こういった動画を見れば「実際遊ぶとどのように進行していき、どのような感想を抱くのか」がよく分かるので、非常に貴重な資料でもあると感じてます。

そんなわけでDL版を即購入し約二ヶ月ほど経過したので、その皆をちまちまと書き連ねておきます。参考になれば幸いです。

○普段運動をしない、ダイエットが目的の方へ

この記事は自律神経を調えることを重点に置いているため、ダイエットとしては参考にならない部分もあるかと思われます。モチベーションの維持についてならある程度はーーという感じでしょうか。

購入前にFit Boxingの参考にならないかとネット上を探し回っていたときに見つけた、こちらの記事はダイエットを目的とした方にすごく参考になると思われます。それより、読み物としても非常に面白いので、他の記事も読んでもらいたいぐらい好きです。

FitBoxingで餅を焼き払う（あごぶろぐ）｜あごるん｜note
タンドリー七面鳥……ケーキ……ナタデココ……スペアリブ……ロブスター……年越しおソバ……おせち重箱……そして餅。人々がこの半月で食べた品々の羅列だということに即座に気づけた者は中々の慧眼だと褒めても良い。そして同時にその夥しいカロリーを自覚し、アスファルトの上にくずおれる者も出てくるだろう。そういうイベントだから……無礼講……為せば成る……思考を止める数々の言葉と気分に誘導されてそれらは既に胃の中に入り、血肉となり、つまり脂肪にもなった。呪わしい慣習だが我々はそう簡単に逃れ出ることはできない。美味なる物を食し、何も考えずにHOTカーペットに寝転んだりするのは至上の幸福だからだ。だが・

ちなみに、僕自身はバーンスタイン式による糖質制限にて体重を75kgから59kgまで落としたのですが、ダイエットを始める前に必ず目標(特にここまでという限度)と、ダイエットするという宣言を知人友人らにすることを強くおすすめします。

そもそも僕の場合身長に対して平均体重は72kgなので、落としすぎでした。それに伴い免疫力低下から病気に掛かりやすくなってしまいましたし、そこまで痩せてしまったので、友人からは「ユキナリくんは病気に掛かって末期なのでは……？」と、余計な心配をかけてしまいました。あの時はほんにごめんなさい。

○準備編

準備といってもそこまでのことはしてません。広さも一部メニュー(ステップのこと)をやらないため、畳一畳分あれば事足ります。それぐらい気軽にかつ、楽しく、わりとしっかり運動出来るのがFit Boxingの魅力だと思います。

・足場は？
畳の上かつ、部屋用シューズ(履けるスリッパのような、少し厚めのやつ)で運動してます。

滑り過ぎるとパンチがやりにくく、全く滑らないと足首を捻る形になってしまい、足の痛みの原因となってしまうため、適度な滑りがあった方がいいです。


しかしFit Boxingを始めてから畳がこんなことになってるのでストレッチマットなど、そういうのがあれば敷く方がいいようにも思います。そもそも室内で運動するならフローリングの方が向いていると思いますしね。

・手袋、汗ふきタオル
わりとじんわり汗をかくので、手汗がJoy-Conやストラップに染み込むのが気になる方は手袋、もしくはJoy-Conにカバーをするなどの対処をおすすめします。僕は気にしない、というより手汗はほとんどない人なのでしてません。

汗ふきタオルは自分の場合、汗あれによる痒みを発症させないためという意味合いのが強いです。約30分の運動でも、メニューを一つこなした段階で水分補給と汗を拭くような感じのルーチンになっているので、シャワーを浴びるにしてもないよりは全然いいです。

・軽めの水分と塩分タブレット
プレイしてるといい汗をかきますし、やはり水分補給がしたいところ。そこでコップ一杯分始める前に準備しておいて、上記のルーチンで補給しています。

これから（この記事を書いている07/22段階）暑くなってきますし、毎年意図せぬ熱中症寸前までなってしまうこともあるため、念には念を塩分補給のタブレットも摂ってます。

・テーブルモードでの運動をする際
何らかの理由でTVやモニタを使えないときどうすればいいか。Switchにはテーブルモードがあるじゃない！　ということで、余っていたフレキシブルアームを使って、こんな感じで壁側に設置できるようにしました。



視点が低くなると首を痛めてしまうので、なるべく自分の目線と平行になるぐらいの高さにすることをおすすめします。

「テーブルモードだと見えないのでは？」と初めは考えましたが、やってみるとわりと視認性もよくて案外そうでもなく。そもそも何度もプレイしていると声だけでも遊べるので、カラオケで歌詞が流れるようなものと考えて貰えれば分かりやすいと思います。

○Joy-Conが反応しないとき


大抵は「そもそもの動作を間違えてるパターン」が多かったです。目の前にいるインストラクターが最大最良の見本なので、自分の動きと照らし合わせてみると分かると思います。例えばブロックする際、左手なら右上、右手なら左上に持っていくのに対し、自分は下向きに動かしていた故に無反応だった、ということがありました。ウィービングなんかは連続で行う場合、一回目の動作をちゃんと止めた後、インストラクターの動きをよく見てから動き始めると良かったです。

ステップなどの動作でも反応位置、挙動が分からないと感じていましたが、手に持ったJoy-Conに対して余計な動きをせず、目の前の見本と同じタイミングになるように動いた方がいい反応を示しましたので、繰り返しになりますが、最良の見本が目の前にありますので、反応しない、何故かJUSTが出ないとなったときは、一度落ち着いて、インストラクターの動き通りに真似することをおすすめします。

○デイリー設定

ダイエットが目的ではないので、軽めにかつ、次の日に疲れが残らない程度の運動量がベストなのかなと感じてます。


色々と設定を変えて試してみましたが、今のところ「ウエスト」「25分」が程良いと感じてます。パンチの量も程よく少なめながら、腰を捻る動きがわりかしあるため負荷もそれなりに感じ、身体が温まったぐらいでストレッチで終わりーーという感じになっていて、無理なく続けられてます。

35分以上になるときつめのメニューが加わるのと、バストアップでもあごるん氏のnoteにもある魔のステップがたまに加えられてしまうのが難点かなと思ってます。

もちろん「ステップがめっさ楽しい！」とか「もっとパンチを打たせてくれよぉ(ブンブン」という方も居られると思うので、そのあたりは自分で試してみるのが一番だと思いますし、足りないならフリーにて、自分がやりたい好きなメニューを追加できます。

ただ始め立ての頃は「楽しいからおかわり！」は止めておきましょう。次の日には筋肉痛になって動けません。たとえ15分の運動でも、自分は2日目にして筋肉痛となりました。そもそもストレッチから「あれ、自分ってこんなにも運動不足だったの……？」と思うぐらい身体が硬くて仕方がなかったです。

○毎日やらない


デイリーという項目から毎日やらねばと義務感を感じられるかもしれませんが、忙しかったり、怪我で戦えなかったり、そもそも病気をこじらせて立つのも厳しいのなら止めておきましょう。無理はしないでくださいと、インストラクターもわりと言ってくれます(これが個人的には非常に嬉しかった)。


ちなみにスタンプを継続して押したい、となればフリーでも押されますし、フリーの中にあるストレッチだけでも押してくれます。なので忙しいし疲れてるなどの理由があってもスタンプだけはどうしても欲しいーーという場合はストレッチだけでもいいと思います。やらないよりやった方がいいに超したことはないですしね。

○続けてみて改善して欲しいと思ったことなど

・デイリーの課題にて一部メニューのオンオフ
わりと続けてプレイされている方に多い問題点としてこれが挙げられます。自分にはステップは少し負荷が掛かりすぎるため、それをオフにしたいのが理由です。

もしくは、デイリーメニューそのものをシャッフルで、数パターン構築してくれたら嬉しいのですが。ステップをやりたくない時にない選択肢を選びたいと思うのと、同じ設定だとやはりメニューそのものも同じ物になってしまい、少しマンネリ化が出てきてしまうのです。フリーで好きなものを選択するのは面倒なので、そこら辺の配慮がもう少しあったら非常に嬉しいです。

・音楽のお気に入りを選択するとそれだけしか選択されなくなる点
今まで気付かなかったのですが、お気に入りに入れた音楽は、それしか流してくれなくなる仕様でした。てっきり優先的に選択してくれるものだと思っていましたが、お気に入りを二曲だけ選択していたらそれしか流れなくなった時点でようやく気付きました。

曲選択で解禁される楽曲があるので、最初は全ての曲でやってみることをおすすめしますが、スマブラの俺曲セレクトみたいに、優先度を選べる仕様だったら嬉しいです。

・Joy-Conの感度を設定出来るオプションが欲しい
感度が良すぎてコンビネーション中にパンチを打ち込んでいないのに反応していて、サンドバッグに打ち込んだ反応（振動）がパンチを打っている最中に反動がくるーーという真空波を出している感覚になるのです。

なので感度をユーザー側で設定出来るオプションを追加してくれたら嬉しいな、と。この反動は気持ちよさに直結するので、是非とも考えて欲しいなと思う点です。

----(2019/10/23追記)----
Switchのバージョンアップによるのか、Joy-Conの挙動も併せて変わっているような気がします。動作がおかしいと感じたらコントローラーの更新をすることをおすすめします。

現に「昨日はちゃんと動作していたのに、今日はスタンプすら何もしてないのに押されてしまうぞ？」ということが多々ありましたが、それらも更新ですぐに直りましたし、パンチの受付も変わっていると感じるほど。

なので設定云々、Joy-Conの故障を疑うなどよりも、大抵はコントローラーの更新で直っているのが現状なので、もしかしたら感度設定は要らないかもしれません。
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取りあえずこのくらいでしょうか。「ダンベル何キロ持てる？」がアニメ化されて筋トレだけでなく、運動もムーブメントになってくれたら嬉しいなと思うので、その入り口にこのFit Boxingも一つに加えると良いんじゃないかなと思います。


----(2019/10/23追記)----

ま　さ　か　の　コ　ラ　ボ　。