ジャム作りが趣味になりました。

実は小さい頃の夢だったんです、ジャムを作るの。





そう思ったのはクッキングパパで手作りジャムの話を読んでからなんですね。バイクで日本一周する花田くんにジャムをあげる話があるのですが、そこで味見としてまことくんが食べてた、キウイジャムが衝撃だったんです。当時スーパーに売っているジャムはイチゴ、ブルーベリー、マーマレードの三種類だけで、小さい頃は自分の身の回りが世界の全てのように感じていた部分があったので「そんなジャムが存在しているんだ!」と興奮したんです。ちなみに、兄者はクッキングパパだとオペラケーキが思い入れがあるようです。美味しそうでしたもんね。


○作るきっかけはそれから先のこと






実際に作ろうと思ったのは、『きのう何食べた?』の一巻に、イチゴジャムを作る話を読んでから。その作ってる様子を見て「これは楽しそうだな」と率直に感じたんですね。

単純に、ぼくは料理でも煮込むだけとか、アク取りとか、皿洗いとか、そういう作業が好きな人間で、やってる間は気持ちが落ち着くというのもあります。特にこんな時期もあったので、尚のことそういうことを見つける必要もあったようにも感じます。


○思いのほか喜んでくれる






ジャム作りを始めてから美味しいジャムできる度、友人らにお裾分けをしてると、わりと喜んでもらえることに気付きました。

「すんごいおいしい」
「もったいないから大切に食べてる」
「もっと欲しいんだけどだめ?」

そんなに喜んでもらえるならーーと、度々作るようになりました。

また「これでジャムを作ってよ」と、依頼のように果物を貰うこともありました。写真の夏みかんがそうで、マーマレードにしたところ、毎年家で成るけど、処理に困ってたからと非常に喜んでくれました。


○試行錯誤する楽しさよりも、日常生活の変化があることの方が楽しい






「今度はちょっとペクチンをもう少し加えよう」とか「キウイなら甘味のためにリンゴも一緒に加えてみよう」とか考えて、実際に作って美味しいのも楽しいですが、ふと気付くとジャムのことばかり考えてる自分がいます。極端な例でつい最近だと、ゆるキャン△を観ててキウイを貰ったシーンをみたとき「いいなぁ。これでジャム作れるな」とか考えてしまうわけです。

それにスーパーに行くと、いつの間にか果物を見てるんですね。それで実際に作ってみると、その状態から旬が分かったり、あるいは逆に、過ぎてる故の水気の違いだったり気付いたりします。


○ちょっとした余談



ジャムのことで検索してみると、ほぼ日の糸井重里(ぼくにとってはMOTHERの、と書いた方がしっくりくるけど)もジャムを作るのがお好きなようです。全然知らなかった。作るきっかけも一緒というのも何だか面白いなぁ。


ここでふと思ったのは、小さい頃に影響を受けた人物に、必然的に考え方とか少しでも似るのかな、ということ。「他人の喜びは僕自身の喜び」と述べていた任天堂社長であった岩田聡もそうです。音楽でいうとたなかひろかずと鈴木慶一でしょうか。


○夏に向けての楽しみが増えた気がする






夏の楽しみというより、夏コミの原稿で忙しい時期でもあるのですが、これなら気分転換にジャムを作る、ということが出来そうです。久米田先生の「かくしごと」で、締切が近くなると逃避するために料理をするという気持ちも分かる気がします。それも必要な時間なんですよ。

特に夏なら大好きな桃のジャムが作れそうです。それを楽しみにしながら、今年の夏を待とうと思います。コミケも受かるといいな。