MacとWindows間でキーボードとマウスを共有するのに奮闘した話



 ゲーム用のPCを購入してからキーボードとマウスが机上にごちゃっと増えたのがいかんせん作業するにも大変だったので、キーボードとマウスを一台分で共有したいと思ってました。何しろ、使っているキーボードがHHKB、マウスはトラックボールのExpert Mouseだったので、もう一式揃えるにも値が張りますし……。もう一つあるHHKBは、廉価版のLiteです。Lite2ではないので方向キーはないですし、PS2接続です。ハードオフでジャンク品として300円でした。

 結論から言うと、リンクケーブルを導入して悩みを解決しました。(追記:問題が発生したので新しい環境へと構築し直すことにしました。詳細は下記へ)それまでの軌跡とかを記しておきます。

 ちなみにPCそれぞれのOSは以下の通り。

Mac:OS X El Capitan 10.11.6
Windows:Windows7 64bit


1・CPU切替機


 一つ目の案として、切替機はどうだろうと調べてみました。いかんせんMacに対応しているものが少なく、尚且つ使っているキーボードが未対応ということで見送りに。(HHKBや東プレのリアルフォースみたいな特殊キーボードは、そもそもそういったものに対応していないことが多かったです。これらのキーボードを使う方は、この選択肢は早々除外することになりそうです)


2・LogicoolのFlow機能対応のデバイスに切り換える


 Flowという、複数のPC間をシームレスに移動でき、コピペとかも出来ると謳っているもので、これから新しいデバイスを買う、尚且つ複数PCを使うという方は今のところそれがいいと思います。ただ、ぼくは静電容量無接点の打ち心地と、トラックボールの快適さを知ってしまったので後戻りは出来なくなりました。

 以前はマウスにてM570tを使っていましたが、こんなことがあったのでいまいちもう一度使う気になれないというのもありますが……。ちなみに、今は問題なくサポートしてくれるようです。


3・Share mouseを使う


 同じLAN内にいるPCと同期し、キーボードとマウスを共有出来るようになるというソフトウェア。同じ機能でSynergyがありますが、こちらの方が簡単に設定出来るとのことで、ひとまずこれを利用してみることに。

 MacとWindows両方にインストールし、同じWi-Fi内にて接続してみると、あっという間に繋がりました。確かに簡単ですし、キーボードもMac配列で設定出来るのも良かったです。

 ただ問題が。ぼくはMac側をデュアルモニタで運用しており、両PCと合わせてモニタが三枚ある計算になり、有料版でなければ利用できないことが判明。それと同時に、WindowsにてCM3D2を起動してみると、右ドラッグ、中央ドラッグが出来ない症状を確認。またネットワークを経由しているため、通信中だとカクついているのが気になるので、もう少し安定させたいところ。なのでこの選択肢も除外することに。


4・リンクケーブルによる接続


 ネットワークによる共有を除外するとなれば、あと残されたのはUSB接続によるリンクケーブルの利用。MacとWindows間で利用できるものを探してみると、「KB-USB-LINK3M」という商品が該当。



 レビューを見てみると「違うOS同士なら上手くいくが、Mac同士、Windows同士だと上手くいかない」という不思議なレビューをちらほら見かけ、自分の用途なら大丈夫そうということで導入に踏切ることに。2018/02/10時点、量販店でAmazon価格程度で結構置かれていました。

 ケーブルを接続するとドライバ、アプリがインストールされるので、そのままMacとWindowsに接続してみると、簡単に繋がることを確認。とりあえずキー入力による両PC間を切り換える設定に。入力機器は全てMac側をホストにしています。


 問題として、使っていたExpert Mouseが標準マウスとして認識されること。Windows側にもドライバをインストールさせても無理な様子。また、標準マウスということでホイールの方向が設定出来ないのは痛手だったので、レジストリから逆向きになるように設定しました。

 これでShare mouseで出来なかった右ドラッグも出来ることを確認。ただMac側で設定した中央ボタンが認識されず(Ctrlといったキー入力はそのまま反映されることを確認)。ただWindowsならフリーで代替可能なものがあると踏んでいたので、検索すると「NeatMouse」というアプリがヒット。

 NeatMouseの設定はCaps Lockにて機能をオン、\キーに中央ボタンを設定。他の入力は全て削除させて、誤入力に備えました。
 またExpert Mouseがキー入力には対応していたので、使っていなかった左上に\キーを設定させ、Macなら従来通り右上を中央ボタン、Windowsなら左上を中央ボタンとなるように運用することに。それでひとまず完結とし、後々追記することがあればすると思います。


(追記)5・諦めて別々のキーボードを利用する


 3/8現在、机上の状態がこちらです。



 リンクケーブルでの利用は非常に便利だったものの、キーボード操作において、ホールドが出来ずにチャタリングのような、キー連打になることが多かったため、結局それぞれにキーボードを接続した方がいいという結論になりました。やはり文字入力だけならこれで事足りたのですが、3DCGといったアプリを利用する場合は、正直使い物にならないのが残念です。


 ということで、今後はマウス、キーボードを新しくすることを視野に入れて、再構築しようかな、と思います。Macでの用途が文字入力、web閲覧程度になったので、これからは無線機器を導入するかなぁ。


(以下3/23追記)
 3/23現在、机上の状態はこちら。





・Mac
 Apple Magic Trackpad
 PFU HHKB Pro2

・Windows
 Kensington Expert Mouse7
 logicool K235

 Macは既にWeb閲覧と文字入力がメインとなっているのと、Windowsの方が使用頻度が多くなってきたため、そちらにトラックボールを使うことに。
 その代わりに使うMac用のマウスを探すことにしましたが、近所のリサイクルショップにて、状態が比較的良いトラックパッドが安く売っていたので導入しました。元々MacBookではトラックパッドを利用していたので、操作には慣れていますし、左手でも充分使うことが出来るので、そのまま左側において使っています。

 Windows用に取りあえず繋ぎとしてKM235を購入し、キーボードだけを使っていますが……問題点があるのでそれは別記事に書くことにします。