今までドラクエをまともにクリア出来なかったんです。外伝としてのテリーのワンダーランドすらクリア出来なかった人なんです。
それでも友人らからの情報とか、攻略本とか、兄者のギャラリープレイで満足してしまっていたのですが、どうしてまたドラクエ11をやることになったのかというと、突然母さんが買ったんです。
母「怒った。ドラクエポチる」
僕「はぁ」
母「だからお前先にプレイして、攻略本になれ」
僕「ファッ!?」
こうして、挫折続きのドラクエをプレイすることのなったのでした。
※ちなみに、自分のドラクエプレイ歴伝はこんな感じです。
1・二年前ほどにようやくSFC版をクリア
2・旅の扉を一つ越えたところで挫折
3・ラスト前でセーブが消える
4・三章に入ると必ずセーブが消える
5・持っていない
6・ミレーユが仲間になると必ずセーブが消える
7・石版の世界のダーマ神殿で挫折
8・何故かいきなり、同級生に真のエンディングを見せられる
9・持ってない
10・未プレイ
そのうち過去に兄者や従兄のギャラリープレイをしたのが3、4、6、7、8です。シナリオは9以外知っている状態です。
○プレイして数十分で「面白い!」と思った
ドラクエで面白い! と思うタイミングって、少し後だと思うんです。2や3だと船を手に入れてからだと思いますし、極端な話だと7は戦闘まであまりにも長かった(3DS版は改善されているようですね)。
僕は飽き性で、モチベーションを保てない人なんです。攻略するためのレベル上げなんて面倒だし、なんなら戦闘中に寝てしまう始末。だから基本的に、レベル上げを必要としないRPGを中心にしかやらなかったのです。
けど11はそんなこともなかった。いきなり面白い。広告の通り「悪魔の子だ!」と言われてからがすんごい面白い。
その面白さの本質は実は王道もの故だったりするのですが、その王道さは近年体感することが出来なかったこと、それとファンタジーものがメディアに出てきている今だからこそ活きているような気がします。
少し早かったら陳腐。
少し遅かったら一周回っての時代遅れ。
そんな危惧を孕んでいたように思えます。このタイミングで出せたのは、すごく大きい要因だと思います。
それと、集大成と意味合いで、過去作の展開をリニューアルさせているという印象のイベントもちらほらありました。何が、というとネタバレになってしまうのでここでは書きませんが、どれも「これは多分あれだよね。うふふ」と思わずにやりとしてしまうものばかりでした。
○ゲームバランスも絶妙だった
前に記述した通り、僕はほとんどレベル上げということをしない人です。その場その時での最善手をとって、臨機応変に対応することを考えるのが好きな人なので、常に所持金はゼロに近いですし、ボス戦ではピンチの接戦でした。今作ではメタル狩りもしてないです。
それでも全滅はしませんでしたし、キャラ全員がそれぞれハッキリとした役割を持っていて、総力戦を常にしていた感じです。それが何より楽しかった。
雑魚敵は全てAI戦闘に任せて、ボス戦だけ全員指示を出すかたちにしていました。思い返してみれば、今まで自分がプレイしてきて、AIに任せたことが一度もなく「AIってこんなに便利だったんだ。今までいちいち命令させてたのってなんだったんだろう」と、考えを改め直しました。
そう、よく考えてみれば「ドラクエを面倒だと感じてたのって、自分でいちいちコマンド入力していたからなんだ」と感じていたのはこれが理由でした。
これならレベル上げも苦ではなくなるはずなので、過去作をもう一度リベンジしてみようかな、という気になってきました。セーブが消えるリスクもほとんどなくなってきましたからね。
○魅力的な仲間キャラたち
ドラクエを現在のテイストに寄せるとこんな感じなのかな、という印象を受けました。
今作でお気に入りのキャラはカミュ、シルビア、ベロニカでした。
・カミュ
※あまりにも好きで言葉にし辛かったので省略します。一言添えるのであれば、本当に彼は最高の相棒でした。
・シルビア
みんなを笑顔にしたいという旅芸人ですが、打倒魔王にしてもそれが理由という、とにかく一貫しているので、おねぇキャラなのに「かっこいい」という印象でした。ギャグ要因になってしまいそうなキャラ設定なのに、今作で一番かっこいいキャラだと言っても過言でもないと思います。
・ベロニカ
彼女に関してはPS4版、3DS版と、どちらをプレイしたかによって印象が変わるイベントがあります。特に3DS版だと一部演出が違うものになっていて、より過激に、より慈愛に満ちたイベントになっているんです。
で、見事にそのイベントにやられてしまいました。ドラクエ11は仲間に感謝しきれないイベントが多いのですが、特に彼女のそのワンシーンがぐっと来ます。
他にも好きになるキャラは沢山いるのですが……少しサービス精神が旺盛すぎたのかな、と思う一面もあります。
特にマルティナはお色気面が全面に出てしまっているので、SNSでもその手のファンアートが広まっていますし、カミュと主人公のBLものをちらほら見かけることもあります。そうなるのも仕方がなくて、いかにも「作ってくださいね」という演出があるので、受け取り手となるプレイヤーがそのサービスに対して一歩踏み込んだ結果だとも思えます。
僕自身としてはそんな演出から一歩退いてみて、それで丁度良い距離感になりました。なので、普通の人であれば個性的なキャラクター達、という位置づけで受け入れられると思います。
○その他思ったこととか
わりと既存の曲が多い印象があります。演出に合わせてだとそうなるのかな、ということもありますが、11の新規の曲を僕はまったく思い出せません。通常戦闘の曲すら思い出せないという始末。(曲が悪い、というわけではないです)
集大成、という意味合いと、この11のシリーズではどこに位置するのかということを踏まえると納得する部分もあるので、これが悪い、とは言えないものの、なんというかもったいないな、というのは感じます。
元々母さんがプレイするために買ったドラクエですが、年代を考えるとオールドゲーマーの方がプレイする機会が多いような気がするドラクエです。で、それを踏まえると少し厳しいのかな、と思われる部分がこのドラクエにもあります。スキル解放などがそうですが、そんなことをしなくてもクリア出来るようなので、そこは気にする必要はないのかな、と思ったり思わなかったり。
○PS4版もやりたい。けどSwitch版も気になる
3DS版を体験して思ったのは「もう一度遊ぶなら今度は、もっと綺麗で広大なマップの中を探索したい」という気持ちが強くなっていました。PS4を買ったなら、ドラクエ11を買ってもう一度プレイするような気がします。
しかし、Switch版も気になります。PS4版に準じたものならSwitchを買う理由の一つに入れられそうです。