新しい刺激が欲しくて中古PCを買ってLinuxを初めて導入してみた

 新しいおもちゃが欲しいな、というのが本音でしたが、本当になんとなく、唐突ながらlinuxを触ってみたいな、と思いついた次第。普段はmacやwindowsを使ったりして不満こそありませんが、以前から触ってみたかったんですよね。

○そもそも、なんで興味あったの?

自分の少ない知識(イメージ)では

・なんか無料で使える

・サーバー構築する人が使っている

・中古PCに導入してる人が多い

というのと、何よりも甥っ子が小学生に上がり、今後「パソコン触ってみたい!」となったときに、自分の使い古したPCにlinuxを入れて、そのまま譲ることはできないかなと考えたのもあります。今の子ども達の中では、minecraftのためにラズパイを使ってサーバーを作っちゃう子もいるみたいなので、プログラミングが授業である世代ですし、早めにPCに触れられるならその分、楽しみも広がりそうです。

で、一旦自分も触ってみて、確認してみようと考えたわけです。

○導入と挫折(というよりスタートラインすら考えてない)

今使っているwindowsPCは自作のもので、普段からゲーム、VR、AI生成、youtubeなどの動画サービス、DTMやら何やら全部賄える程度の性能があるもの。そこに導入するのもいいですが、ノートPCを持っていないため(以前はmacbook air 11インチ 2011モデルを所持。現在はバッテリーが膨れ上がり、基板も壊れて起動しないことを確認)、いっそのこと、持ち運びができるlinux環境が欲しいと考えた次第。

初めはポメラDM200にlinuxを導入しましたが、全く知識のないまま触っていくのは無理だと判断。メーカーが想定している使い方ではないですし、そもそも検索した記事もlinuxを基本的に知っている、普段から触っている、もしくはプログラミングをしている方なので、書かれていることがよくわからん。ぴえん。

なんとなく触りたい、というだけでは何をすれば良いのかすらわからないので、今一度目的を考える必要があると、箇条書きで再確認。

◎甥っ子がlinuxを触り、windowsを触るときも問題なくできるのか確認

○自分自身、windowsでやれていたことをlinuxでもやれるのか

▲持ち運び出来る、実務も可能なPCになればいいな

△競馬場に持っていくPCとして使えるならTargetを動かせたらサイコーだよね?

ということで目的を定める。

また、◎の項目では普段遣いを想定している。主にネットサーフィン、動画サービス。それさえ出来ればあとは自分でやりたいことを調べて、あれやこれやと遊んでくれると思うので。ゲームは今の所switchやps、xboxといった据え置き機に任せればいいですし。

○PCを用意する

何でもデュアルブートでは起動不具合が、起こる可能性があるとのこと。面倒なことは避けたいので、やはりノートPCを用意することにする。持ち運びのことを考えるとビジネスモデルのものならNECのレッツノートや、lenovoのthinkpadあたり。ビジネスモデルを考慮する理由は第一に型落ちを狙うため数があること。そして修理するのにパーツが手に入りやすいことから。

また、旅行先に持っていくときには必要なケーブル類を減らしたため、出来ればUSB type-Cのものが欲しい。その中でも中古から良いのはないかと少しだけ探した結果、thinkpadのX280を1万円しない程度で発見。比較的小さめの大きさのPCで、CPUは第8世代で問題なし、メモリは8GBと少ないモデルでしたが、X280では物理メモリの増設は不可能。ただlinuxは軽量で動くとの話だったので、拡張出来なくともいいだろうと判断し、即購入。

購入し、早速別OSをインストールしている様子

購入した中古でも、電池残量も外出先で少し使用する分なら申し分なさそうな劣化具合。何より上記通り、thinkpadやレッツノートは、バッテリーなどを別途購入しやすかったりするので、その点でも長く使えそうです。

○インストールするlinuxは?

pcを用意できたので、今度はインストールするlinuxを選定。なんでもlinuxはlinuxでも、Linuxディストリビューションと呼ばれるパッケージがたくさんあることを知る。中でもubuntuはやっぱり有名なのと、それを入れようと考えたが、何やら必要のないようなものも梱包されているから重いかも、などとチラホラ検索すると出てくるのと、見かけたブログがlinuxmintを推していたので、それで決定。windowsを使う人には特にそのまま移行できる程度に触感がいいらしい。(別にubuntuでも良さそうだけれども

また、linuxmintにもまたエディションがあり、その中でもオーソドックスなCinnamonを選択。

○日本語入力

小説の同人誌を書き始めてからずっと、ポメラだけでなく、PCでもATOKを使い続けていました。しかし、2024年現在、linux用のATOKはありません。誤入力からの予測変換がすごく便利で使っていましたが、今回はそれを諦めなければなりません。

linuxでの日本語入力はmozc一択のようです。予測変換の精度は辞書登録によるものでどうにかするしかないようですが、キー入力設定にて、キー操作をATOKにすることが可能なので、違和感なく打ち込めることがわかったので良しとします。

キー設定をATOKにするだけで今まで通りの入力にはなったが……


○ネットサーフィン、動画サービス問題なし

普段はchuromeを使っていますが、linux用もあったためインストールし、アカウントを同期。今までwindowsで使ったときとそのまま使えます。プラグインもそのままインストールされていました。

youtubeも問題なし。まあ、普段はTVを使って観てたりしてるので、最低限の動作確認程度でしょうか。

これなら甥っ子も今後触ることになっても大丈夫そうだと判断。事務もgoogleのスプレッドシートが使えれば大抵のことは済ませられるのでOK.ちょっとしたことなら外出先でも問題なく使えるPCが、1万円もせずに手に入ってしまった。

○現状で気になること

・ゲームはどうなのか。どの程度windowsのものでもwineなどの互換で動かせるか…と思ったら、Steamで互換性の項目から、steam playで起動したら動いたゲームも多々あり。もちろん、完全に動かせる保証はないけども、実行してみる価値は十二分にある。

設定からsteam playをオン。これだけでライブラリにwinアプリも一覧に並ぶ

・Targetをwine経由で実行できたが、レイアウト行幅が狭くて少し難ありか。画面がFHDじゃないから? けど実用可能なのでよし。


○今後はどうする?

・生成AIのためにリモート共有して運用したい。このlinuxから入力し、今使っているWindowsで出力したい。というかもうしてる。問題点としてはプロンプトをチェックするのにいつも画像管理しているEagleにてチェックしていたのもあり、その点が不便。windowsをリモートして確認すればいいが、それだけのためにリモートするのはしかしまあ面倒くさい。

状況や環境によってはメモリを積ませたmacでもいいかも(作業の合間にやらせるので、出力の速さは気にしないため

・外出先で運用出来る、持ち運びするためのPCとして使うことを前提に、環境をもう少し整えたい。